研究課題
基盤研究(C)
乳腺は放射線治療による二次がんリスクが高い臓器の一つであり、妊娠期は乳がんのリスクが高くなる。しかしながら、放射線被ばく後の妊娠による乳がんのリスクや妊娠期に生じる乳がんの特徴は明らかになっていない。申請者は放射線被ばく後に妊娠させることによって、妊娠期間中に乳がんのリスクが増加することをラットモデルで発見した。本研究は、被ばく後の妊娠期に生じる乳がんのリスク増加機序を解明することを目指し、(i)放射線被ばく後の妊娠期の乳がんのリスクの定量、(ii)同乳がんのサブタイプ分類、(iii)同乳がんのゲノム変異解析、(iv)妊娠期の正常乳腺組織および乳がんのプロゲステロン依存性の増殖を明らかにする。