研究課題
基盤研究(C)
食道癌患者の個別化治療を実現するため、その「放射線感受性」を制御するメカニズムの解明が重要な研究課題である。本申請研究では生体内で最も大きい細菌集団である「腸内細菌叢」から放射線感受性に最も係る因子を探求する。放射線感受性の高い患者と低い患者から得られた放射線治療前後のサンプルを用い、次世代シクエンサーによる16SrRNA遺伝子を網羅的に解析し新規放射線感受性関連細菌群を同定する。続けて、マウス癌移植モデルに新規放射線感受性関連細菌群を投与した上で治療効果を判定し、この関連細菌を確定させる。この結果をもとに、放射線感受性増強薬を開発し、最終的に放射線感受性制御法の開発に波及させる。