研究課題
基盤研究(C)
本研究は、乳幼児における呼吸器ウイルス感染症のリスク因子や予防因子を明らかにするため、母体、乳幼児、そしてウイルス学的因子を多角的に解析する。具体的には、フィリピン国内で実施している出生コホート研究を基盤として、①母体中の血液などを用い、呼吸器ウイルスに対する中和抗体能、②乳幼児の環境因子として鼻咽頭部分の細菌叢と真菌叢について成育と呼吸器症状発症時での構成変化、③呼吸器発症時に検出される呼吸器ウイルスを詳細に解析する。本研究により、乳幼児に対して疾病負荷の高い呼吸器ウイルス感染症におけるリスク因子などを明らかにし、今後のワクチンなどを含めた予防政策に貢献する。