研究課題
基盤研究(C)
ホルモン中枢である下垂体で甲状腺刺激ホルモン(TSH)が産生されるようになるためには2つの転写因子POU1F1(PIT1)とGATA2の協調作用が重要である。我々はTSHβ遺伝子プロモーター上に転写活性化を阻害する領域(SR)が存在し、TSHの産生にはPIT1がSR結合蛋白(SRBP)の結合をブロックすることが鍵となると考えている。本研究ではSRBPの本体とその機能を詳細に検討し、下垂体がTSHを産生するメカニズムを検討する。先天的なPIT1変異により下垂体ホルモンが産生できなくなる複合型下垂体機能低下症の発症メカニズムの解明にもつながる研究と考えている。