研究課題
基盤研究(C)
我々は骨髄転移を有するT-LBL症例において、リンパ節と骨髄それぞれにおける腫瘍細胞の治療反応性が、増殖の場により異なる症例を経験した。さらに本症例において新規融合遺伝子IL-7::XGを同定した。本研究ではT-ALL/LBLにおいて、骨髄とリンパ節それぞれの検体が入手可能な症例を収集し、解析を行うことで、T-ALL/LBLの腫瘍の起源やクローン進化プロセスの解明および治療抵抗性獲得に寄与する因子の同定を目標とする。さらに新規融合遺伝子IL7::XGを介したT-ALL/LBLの発症機序を明らかにし、これらの解析を通してIL7/IL7Rシグナル経路を標的とした新規治療の基盤開発を行う。