研究課題
基盤研究(C)
自閉スペクトラム症(ASD)にみられるコア症状に「コミュニケーション・対人関係の障害」があり、社会性に対応する神経回路の発達異常が原因と考えられている。既存のASDげっ歯類モデルでは、ヒト社会性との違いから、評価に使える社会行動と社会性神経回路のレパートリーが少ないのが現状である。本研究では、“短時間のコミュニケーションで他個体と強い絆を形成する”一夫一婦型げっ歯類による新規のASDモデルを作製することで、一夫一婦型特有の社会認知、絆の形成・維持、共感における社会行動、社会性に関わる脳内回路をASDの病態解析に用いる。