研究課題
基盤研究(C)
先天性心疾患の大部分は生まれつき肺動脈が狭窄しているか、肺血流が多くなりすぎて肺の細動脈が閉塞していく疾患である。その血管狭窄・閉塞は進行性に悪化していくことが分かっている。シミュレーション医学の進歩により、この肺血管狭窄部位ではシェアストレスという、血流による血管に対する摩擦力が非常に強く生じていることが示された。しかし、この病的シェアストレスが生体にどのような影響を及ぼしているかは不明である。われわれは培養液を一方向に還流させるフローポンプシステムを用いて、血管に病的シェアストレスを与えて、どのような現象が起きているのかを解明して、先天性心疾患の肺血管病に対する治療薬を開発する。