研究課題
基盤研究(C)
パレコウイルスA型(PeV-A)は、主に小児の急性胃腸炎や呼吸器感染症などの原因となる。1型、3型、6型などの流行が見られるが、なかでも3型のPeV-A3は新生児や早期乳児に敗血症、髄膜炎、脳炎といった重症感染症を引き起こす。しかし、PeV-A3の高病原性の理由は不明である。我々は感染受容体の違いが高病原性に関与すると考え、PeV-A3の吸着受容体としてへパラン硫酸を同定した。しかしへパラン硫酸に依存しない感染経路の存在も知られており、その受容体は不明である。本研究では、我々が新たに見出したPeV-A3感受性細胞株を用いて、PeV-A3の新たな感染受容体の同定を目指す。