研究課題
基盤研究(C)
クリーフストラ症候群(Kleefstra syndrome:KS) は発達遅延や学習障害等を呈する遺伝性の精神神経疾患である。本疾患は、エピゲノム制御に関わるヒストンメチル化酵素GLPをコードするEHMT1遺伝子1対の内、片側が欠損もしくは変異することで発症する。現在、この疾患は、対処療法による治療のみであり、国の難病(#310先天異常症候群の1つ)にも指定され、発症原因の解明と効果的な治療法の開発が課題となっている。本研究では、患者細胞内で半減したGLPタンパク質量を転写活性化もしくは分解抑制を行うことで増加させる方法を開発し、本疾患の治療方法の確立を目指す。