研究課題
基盤研究(C)
自閉スペクトラム症(Autism spectrum disorder, ASD)では感覚過敏を併発し、その症状は聴覚・光(視覚)・嗅覚・味覚・触覚と多彩である。これまでの聴覚過敏研究をもとに、本研究では聴覚過敏についで多い触覚過敏に着目し、ASDの触覚神経系の中継核における異常と触覚刺激に対する応答を明らかにする。ASDモデルラットの①触覚神経系伝導路中継核の形態学的解析、②触覚刺激に対する行動解析と細胞応答解析を行う。ASDモデルラットの触覚過敏の病態機序が解明できれば、ASD児の困りごとや生きにくさを改善する方法の開発基盤となり、ASD児のQOL向上が期待される。