研究課題
基盤研究(C)
小児白血病の治療成績は近年著しく進歩したが、再発のリスクに応じた治療強度の選択が大きな役割を果たしてきた。中でも治療後の「微小残存病変(MRD)」の存在は、再発の大きなリスクになることが種々の研究で明らかにされている。小児急性骨髄性白血病では、フローサイトメトリー法によるMRD測定が行われているが、専門的知識を必要とし、人的・時間的に高コストで継続性に問題がある。本研究では、次世代サイトメトリーであるマスサイトメトリー法を用い、新規解析アルゴリズムを応用して、簡便なMRDの診断法を確立して、MRDを広く行える体制の構築と白血病の新規治療法の開発につながる知見の獲得を目指す。