研究課題
基盤研究(C)
腸管閉鎖症は比較的頻度の高い先天性の形態異常であるが、その遺伝的背景や発症メカニズムの多くは不明である。ヒトの症例から、腸管閉鎖にMYPT1の変異が関与することが示唆されているが、MYPT1に変異を持つ患者の内、腸管閉鎖を発症するのは一部の症例に限られ、MYPT1以外の遺伝子の関与が示唆されている。我々の解析対象とであるmypt1に変異を持つメダカの腸管閉鎖突然変異体も、発症頻度がペアごとに異なることから複数の遺伝的な因子が示唆され、本変異体をモデル疾患動物として用いいることで、ヒトの腸管閉鎖の発症の背後にある複雑な遺伝的背景を明らかにしたいと考えている。