研究課題
基盤研究(C)
心臓形態形成には発生期においてHhやWNTのシグナルが一次線毛で受容され、細胞増殖・遊走が制御されることが重要である。申請者は一次線毛基部にある基底小体の構成蛋白質であるPCNTのKOマウスでは心臓形態異常が見られるが詳細な分子病態は不明である。これまでに申請者はPCNT-KO細胞において、一次線毛におけるHhシグナルが阻害されること、また、細胞増殖や細胞遊走が抑制されることを見出した。本研究では、一次線毛で受容したHhシグナルを基底小体がPCNTを介して特異的な出力調整・制御を行う機構の解明を目指し、基底小体がHhシグナルを制御する分子機構と心臓形態形成に果たす機能的役割に迫りたい。