研究課題
基盤研究(C)
肝細胞がんの原因として、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)およびアルコール性肝障害(ALD)が増加しており、同病変で生じる小胞体ストレスが、発がん、がん進展に関与することが想定されているが、その応答蛋白であるPERKとその下流のeIF2の役割は未だ明確ではない。PERKはeIF2αをリン酸化させてRNAのタンパク翻訳機能を低下させるが、それに相反してeIF2を活性化する機序の存在がすると想定される。本研究ではPERKとその下流のeIF2、eIF2サブユニットであるeIF2-α、eIF2-β、eIF2-γについて、発がん、がん進展の病態との関連を解明し、新たな肝細胞がんの分子標的治療を目指す。