研究課題
基盤研究(C)
正常血糖値の維持には膵β細胞のインスリンによる血糖降下作用と膵α細胞のグルカゴンによる血糖上昇作用が重要であるが、膵α細胞とβ細胞の相互作用も重要である。このヒト膵α細胞のインスリン分泌促進因子の中にはアセチルコリンがあり、マウスと違い、ヒト膵島では副交感神経ではなく、膵α細胞がアセチルコリンの産生源となっている。しかし、研究用にヒト膵島細胞を入手する事は困難であるため、特にこのヒト膵α細胞によるアセチルコリン分泌機構や膵β細胞への作用に関する研究は不足している。そこで本研究でヒトiPS細胞由来膵α細胞を用いて、アセチルコリン分泌を含め現在遅れているヒト膵α細胞研究を推進する。