研究課題
基盤研究(C)
慢性膵炎は膵臓癌の危険因子の一つであるが、膵炎による発癌促進の機序は明らかになっていない。また膵臓癌においては抗腫瘍免疫が抑制されているが、その詳細な機序は不明である。我々はこれまでに独自の慢性膵炎による膵発癌モデルを用いて慢性膵炎による発癌機序においてIL-35やIL-10を産生する制御性B細胞やPD-L1陽性B細胞による免疫抑制の役割について報告している。本研究では、慢性膵炎からの発癌過程や通常型膵癌におけるこれらの免疫抑制性B細胞の機能やサイトカインの腫瘍免疫への作用機序をさらに解明し、治療標的としての可能性について検討する。