研究課題
基盤研究(C)
原発性硬化性胆管炎(PSC)は原因不明の進行性疾患であり、有効な内科的治療法は確立されておらず、予後を改善させる唯一の治療法は肝移植であるが、肝移植後にはPSCが再発し再び肝不全へと進行する。我々は最近、PSC特異的な自己抗体として抗インテグリンαVβ6抗体を同定した。本研究では、抗インテグリンαVβ6抗体のPSCの病態への関与を解明するため、PSC肝移植後再発と抗インテグリンαVβ6自己抗体の関連を明らかにする。PSC肝移植例の肝移植前後の血清における抗インテグリンαVβ6抗体価の変化を解析し、PSC再発や免疫抑制療法などの臨床経過との関連を明らかにする。