研究課題
基盤研究(C)
高等生物ゲノムにのみ100%保存された超保存領域(UCR)はヒトゲノムに481か所存在するが、その生理機能は不明である。超保存領域より転写されるRNA群(T-UCR)の二次構造はRNAのメチル化修飾(m6A)により制御されることを初めて発見し、「がん特異的なRNA修飾“エピトランスクリプトーム”がトリガーとなるがん悪性化メカニズムと、RNA修飾を標的とした新しいコンセプトのがん治療の分子基盤」の解明を目指す。本研究では、ナノポアDirectシークエンス法を用いた大腸がんのT-UCR RNAメチル化の網羅的解析を中心にRNAメチル化異常が引き起こすがん悪性化のメカニズムを解明する。