研究課題
基盤研究(C)
スタチンや降圧薬の開発により、動脈硬化疾患や大動脈瘤進展抑制が以前より可能となってきた。しかし、これらの疾患に対しての十分な治療が内科治療では得られない患者は多数存在する。本研究の目的は、E4BP4の動脈硬化および大動脈瘤形成における役割を種々の実験モデルを用いて明らかにすることにより、E4BP4制御が動脈硬化や動脈瘤進展の新たな予防法になり得ることを実証することである。従来の治療法とは全く異なった観点からこれらの疾患進行抑制法を開発することは、心筋梗塞を含めた心血管疾患発症や動脈瘤に対する外科治療の減少をもたらし、医療経済的にも大きな意義があると考えている。