研究課題
基盤研究(C)
心房性機能性僧帽弁閉鎖不全症(AFMR)は二次性僧帽弁閉鎖不全症(MR)の新しいタイプとして2011年にその概念が報告されて以降、急速に浸透した。AFMRは孤立性心房細動患者の8%、収縮保持性心不全患者の約50%に認め、いずれの疾患も高齢に伴い頻度が増加するため、今後も増加すると予想される。中等度以上のAFMRは全死亡や心不全入院と関連することが知られており、その適切な診断と治療選択は心不全患者の予後改善に重要である。AFMRにおいて運動による重症度の変化や予後についての研究は未だ報告されおらず、これらの解明は今後のAFMRの治療施策において重要なエビデンスとなる。