本研究では、新規心不全病態制御因子の治療応用の礎となる研究を行いたい。これまでに得られている、ヒト心不全患者52例のsingle nuclei RNA-seqデータ、16例のシングルセルマルチオームデータ、300例のbulk RNA-seq、239例のWGSのデータをさらに拡充し(各データ +10例ほど)、eQTL解析を行い、新規心不全病態制御因子の候補を挙げる。候補の中から、免疫染色や心不全モデルマウスを用いてvalidationを行い、新たな心不全ワクチンのtargetを同定する(図8)。本研究での成果を、マウスにおける心不全ワクチンの開発、人への応用に継なげていきたい。
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