研究課題
基盤研究(C)
収縮能が保たれた心不全(HFpEF)は予後不良な疾患群であり予後を改善する治療法は確立されていない。オートファジーは細胞の恒常性を維持する細胞内蛋白分解機構であるがHFpEFでの心筋オートファジーの役割は不明である。本研究ではた心筋生検組織と臨床データを用いてHFpEFにおける心筋オートファジーの病態的意義を明らかにする。また近年注目されているSGLT2阻害薬の抗心不全作用はオートファジーへの作用が推測されていることから動物実験により本薬剤によるオートファジーへの介入がHFpEFの改善につながるかを調べる。これらの臨床研究と動物実験から新しいHFpEF治療戦略を追求する。