研究課題
基盤研究(C)
がん治療関連心機能障害(CTRCD)は化学療法後の重篤な有害反応だが、アントラサイクリン系薬剤の累積使用量に関わらず発症する症例もおり、現在までにその個人差のメカニズムは明らかでない。一方で個人の薬理遺伝子の多型がCTRCDの主要な原因薬物であるアントラサイクリン系薬剤の心毒性に関与するとされる証拠は近年増えつつある。本研究の目的は小児がんサバイバー症例の遺伝子多型解析を施行し、三次元心臓超音波検査を含む臨床データとの関連性を検討することで、小児CTRCDの発症や臨床経過における遺伝子多型の影響を明らかにすることである。