研究課題
基盤研究(C)
冠攣縮性狭心症は、冠動脈平滑筋の痙攣によって一時的な狭窄を生じ、心臓の筋肉の血流が悪くなる疾患です。冠攣縮性狭心症は一般的に硝酸薬やCa拮抗薬を主体とした薬物治療であるが、難治性冠攣縮性狭心症患者はそれらを服用しても狭心症発作の寛解、抑制がみられない。これまで難治性冠攣縮性狭心症に関する症例報告はあるが研究報告はほとんどなく、更に、治療に関しても一定した見解がなく、ガイドライン上でも明記されていない。本研究は、難治性冠攣縮性狭心症患者からiPS細胞を樹立後、血管平滑細胞に分化誘導し、病態を再現した疾患モデル細胞を開発する。更に、細胞内Caイオン濃度上昇のメカニズムを解明し創薬に結びつける。