研究課題
基盤研究(C)
申請者らは、Bach2 の発現低下に伴ってT 細胞が自然免疫応答を獲得することを見出しているが、その生理学・病態生理学的な意義は明らかになっていない。そこで本研究では、(1) T 細胞自然免疫機能による慢性アレルギー性気道炎症制御、(2) 急性呼吸器感染における T 細胞自然免疫機能の役割、(3) 肺機能低下(老化)における T 細胞自然免疫応答の役割を明らかにすることを目的に研究を行う。最終的には、Bach2 発現制御を介した T 細胞機能の調節によって肺の恒常性が維持され、その破綻が呼吸器疾患の発症や肺の老化を誘発するという概念の提唱を目指す。