研究課題
基盤研究(C)
糖尿病性腎臓病(DKD)は、末期腎不全へと至る進行性の病態であり、とくにポドサイトが障害されることで蛋白尿が出現すると、腎機能低下が進行する。現状では、高度蛋白尿に対する有効な治療法がないといっても過言ではなく、ポドサイト保護を目的とした難治性の高度蛋白尿に対する新たな治療法の確立が求められている。申請者らは、DKDで見られるポドサイトのリソソーム転写因子であるTFEBの抑制に着目し、研究を行ってきた。本研究は、TFEBの活性化によるポドサイト保護効果について検証し、TFEB活性化によって惹起される発現変動蛋白質に作用する化合物スクリーニングを行い、DKD治療の創薬を目指すことを目的とする。