研究課題
基盤研究(C)
COMMD5は、急性腎障害において尿細管上皮の修復を促進させ、恒常性維持に働く遺伝子である。本研究は、腎尿細管上皮の完全性維持におけるCOMMD5が形成する膜輸送蛋白複合体の細胞膜蛋白質のリサイクル機能を明らかにすることで、急性腎障害の発症や、慢性腎臓病への進展を抑制する新たな治療法の開発へつながると期待される。計画している研究項目は、① COMMD5-膜輸送蛋白複合体による抗酸化防御機構の活性化と細胞死抑制のメカニズム、② 遺伝子改変マウスを用いた腎障害モデルにおいて、COMMD5による腎尿細管上皮の完全性維持により急性腎障害の発症や慢性腎臓病への進展が抑制できるのか、を検証する事である。