研究課題
基盤研究(C)
尋常性白斑は、皮膚色素細胞に対する自己免疫疾患であり、患者のQOLを著しく低下させる一方、未だに治療法が確立していない。本研究の目的は、メラノサイトがヒトの皮膚と同様に分布するヘアレスマウス (Hairless hk14-SCF Tg mice)を用いて、2種類の方法により自己免疫応答による白斑を誘導し、その病態を解析するとともに、新規治療法の開発を行うことである。本研究では特に、ヒトやマウスのゲノムの約40%を占め、SLEを始めとした種々の自己免疫疾患の発症に関与するレトロトランスポゾンに着目してその病態を解析するとともに、内因性レトロエレメントの逆転写を阻害する抗HIV薬の効果を検証する。