研究課題
基盤研究(C)
自己免疫性水疱症に代表される「自己抗体依存性自己免疫疾患」の根治療法は存在しない。自己免疫性水疱症はステロイド投与、大量免疫グロブリン療法(IVIG)が有効だが難治である。ステロイドによる健康寿命の短縮、IVIGによる医療資源の消費などが問題となる。イマチニブはチロシンリン酸化酵素ABL1を抑制する分子標的薬だが、BECの抗体移行作用を抑制し天疱瘡モデルマウスの症状を抑制する。本研究では、イマチニブをツールとして、HDMECの透過性の制御に関与するリン酸化経路を同定する。研究成果は、自己免疫性水疱症、血管性浮腫、リンパ浮腫の治療開発につながるものと考える。