研究課題
基盤研究(C)
アトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患が同一部位で再発・寛解を繰り返す原因は不明である。これまでの研究で、1) 寛解した皮膚には常在性記憶ヘルパーT細胞が長期間残存し「局所的な免疫記憶」を維持し続けることで、アレルゲンに敏感な状態が局所的に持続すること、2) 常在性記憶ヘルパーT細胞は主にマクロファージや樹状細胞などの組織ミエロイド細胞と接触して維持されることを解明した。そこで本研究で、未だ不明な点が多い常在性記憶ヘルパーT細胞の分化、生存維持、及び再活性化の機構をミエロイド細胞による制御の観点から解明することで、アレルギー性皮膚疾患の再発に関わる局所的な免疫記憶の成立機構の理解を目指す。