研究課題
基盤研究(C)
常在微生物叢は皮膚最外層の角層に定着してバリア機能を高めるため、恒常性の維持に重要である。皮膚常在菌の効果を応用した生菌製剤が注目されているが、皮膚常在菌の角層への定着メカニズムや動態は未解明な点が多い。本研究計画では皮膚常在菌の遺伝子改変技術を確立し、作成した蛍光標識菌と角層との同時ライブイメージングなどから、皮膚常在菌の角層における動態や定着能を解明する。さらに菌株のゲノム比較や遺伝子改変株を用いて、菌の角層への定着に必要な遺伝子や代謝経路を同定する。そして皮膚常在菌の角層への定着能を高める手法を探索し、皮膚疾患に対する生菌製剤の臨床応用の礎となる知見を得る。