研究課題
基盤研究(C)
キメラ抗原受容体を発現させた遺伝子改変T細胞(CAR-T細胞)療法は、近年特に注目されているがん免疫療法である。我が国においても現在までに血液腫瘍を対象とした5種のCAR-Tが薬事承認を得ているが、すべて患者由来のT細胞を用いてCAR-Tを作製する自家細胞療法である。しかし、患者由来の免疫細胞は、それまでのがん治療や担癌状態である患者自身の体内環境の影響を受けているため安定した製造がかなわないことに加え、膨大なコストと投与までに長い期間を必要とする。本研究では、CAR-T製剤の汎用性を実現するために健常な第三者由来の細胞を用いてCAR-T細胞を作製し、治療として用いることを目指す。