研究課題
基盤研究(C)
造血幹細胞は、胎生期にAGM領域で誕生し、肝臓、そして骨髄へと、その性質・機能を大きく変化させ移動していく。この成熟過程には、ダイナミックなトランスクリプトーム・エピジェネティクス制御変動が関与する。我々は生後間もないマウス骨髄において異なる遺伝子発現プロファイルを持つ3つの造血幹細胞サブセットを同定した。これら造血幹細胞サブセットは分化能や自己複製能、骨髄再建能においても異なる能力を有している。本研究において、独自に開発したクローナルトレーサーマウスを用いてシングルセルレベルでこれら周産期特有の造血幹細胞サブセットのクローン追跡を行うとともに、トランスクリプトーム変化を明らかにする。