研究課題
基盤研究(C)
先天性骨髄不全症のひとつであるSAMD9/9L症候群は、SAMD9とSAMD9L遺伝子(以下SAMD9/9L)の機能亢進(g/f)型の点変異を原因とする疾患群であるが、その発症機序は不明である。SAMD9L変異体発現モデルマウス由来の多能造血前駆細胞で、TGFbに対する感受性異常が認められたことから、SAMD9/9L症候群の造血不全は、造血幹細胞におけるTGFbのシグナル異常が原因であると推測した。本研究提案では、SAMD9L変異体発現モデルマウスと分化抑制型の造血幹細胞短期培養実験系を用いて、SAMD9/9L正常・変異体によるTGFbシグナル制御の分子メカニズムを解明する。