研究課題
基盤研究(C)
腫瘍細胞が正常クローンに対して優位性を獲得するためには、細胞増殖を支持するのに十分なエネルギーや細胞構成成分を得るための代謝経路の活性化が起こる。また、周囲の正常造血幹細胞ミエロイドへ分化させ枯渇を誘導するために、腫瘍細胞による液性因子の分泌を介した炎症環境の構築も重要であるとされる。本研究では、 FLT3-ITD変異白血病マウスモデルを用いて、腫瘍発生や病態進展の中心的制御分子としてC/EBPβに着目し、1:造血器腫瘍の病態形成における転写因子C/EBPβの各アイソフォームの機能的意義、2:造血器腫瘍に対するC/EBPβを標的とした治療アプローチの有効性を同定する。