研究課題
基盤研究(C)
ヒトをはじめとした脊椎動物にとって、止血機構は必須の生体防御機能である。血小板はその中心的な役割を果たすだけでなく、内包する様々な生理活性物質を放出することにより周囲の細胞に影響を与え、多様な作用を導く。しかし、血小板は核のない細胞のため、産生後にその機能が変化することは乏しい。そこで本研究課題では、血小板の産生機構に及ぼす影響およびその機序の解明を、ストレスホルモンの作用に注目して行う。本研究により、血小板機能の調整が細胞分化の段階で可能となれば、高感受性血小板の産生など、血小板製剤の製造のような社会的需要の大きな医療関連技術の発展に寄与する知見をもたらすと考えられる。