研究課題
基盤研究(C)
生体成分肺サーファクタントは、病原体の主たる侵入経路である粘膜において感染防御免疫を誘導できる粘膜ワクチンのアジュバントである。私たちは肺サーファクタントを基盤としたより有効性の高いSF-10アジュバントの開発に成功しているが、SF-10は抗原運搬がそのアジュバント活性の本体であることからワクチン抗原の抗原性に有効性が大きく作用される。特に最近は、抗原性の高い病原体不活化タイプから抗原性の低いリコンビナントタンパクへ産業界がシフトしてきた。そこでSF-10の有効性をより高めるために、近年免疫系への関与が報告されている脂溶性ビタミンを利用した新規アジュバント開発を本研究では展開する。