研究課題
基盤研究(C)
血流感染症は本来無菌である血液中に細菌が存在する状態であり、敗血症に進行する致死的病態である。血流感染症の診断の標準法は血液中の微生物を培養する血液培養検査であるが、血液培養検査は結果が出るまでに二日以上を要するため、診断の遅れが敗血症の早期治療の大きな障害になっている。血液培養をせずに、血液中の微生物の核酸を直接検出する技術開発が現在まで試みられているが、臨床的に認められている検査は依然としてない。本研究は、血流感染症の早期診断と早期の適切な抗菌薬治療を可能にするため、血液中の細菌を貪食した貪食細胞中の細菌DNAを高感度に検出する新技術を開発し、その臨床的有用性を検討する。