研究課題
基盤研究(C)
近年、サルを用いたBCGの静脈内投与実験にて完全な結核感染阻止が認められたことにより、結核制圧のカギはBCGにあるとして再注目されている。しかしながら、BCGワクチンの効果機序は未だ不明であり、次世代のワクチン開発を考えても作用機序の解明は急務である。そこで、低接種濃度で強い防御効果を誘導する組換えBCG (iBCG)およびBCGのワクチン効果を長期に持続させる追加免疫用のサブユニットワクチン (H107)をマウスおよびカニクイザルに接種し、ワクチン接種前後・結核感染前後の血液や臓器サンプルにて網羅的な解析を行い、BCGワクチンの有効性や持続性を制御する因子を同定する。