研究課題
基盤研究(C)
肺炎桿菌は肺炎や菌血症の重要な病原菌である。近年では、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌やカルバペネム耐性菌など多剤耐性菌に加えて、健常者にも侵襲性肝膿瘍や血行性感染をきたす高病原性肺炎桿菌が問題になっている。腸内細菌である肺炎桿菌は腸内に定着し、病原因子の発現や免疫機構の破綻に伴い、感染症を引き起こす。その機序については明らかになっておらず、新しいアプローチが必要である。本研究では、細菌のシングルセル解析を用いて、薬剤耐性肺炎桿菌の侵入定着ならびに感染症発症の機序について明らかにする。これらの知見を基に革新的感染制御法の構築を目指す。
