研究課題
基盤研究(C)
日本では毎年インフルエンザワクチンの接種が行われているが、インフルエンザの患者数は年間100万人超であると推定されている。感染防御には効果的な粘膜ワクチンが必要である。粘膜免疫の誘導は抗原が鼻腔から鼻粘膜へ移行することから始まる。この移行には物理化学的性質が関わる。本研究では2つのアジュバントを用いて抗原の物理化学的性質の調節を試みる。現行ワクチンの限界を踏まえ、「アジュバントの物理化学的解析は新規経鼻インフルエンザワクチンの開発手段になりえるか?」の問いに対する基礎研究である。