研究課題
基盤研究(C)
マラリアの確定診断は血液塗抹標本の顕微鏡観察であるが、その専門家が圧倒的に不足している。本研究では超広視野蛍光顕微鏡を用いたマラリア原虫の簡単かつ迅速な撮影法の確立と、機械学習による人工知能を用いた画像解析用ソフトウエアの開発をおこなう。また、流行地がオーバーラップする結核も本デバイスで検査可能にする。本研究により、マラリアおよび結核流行地で専門家でなくても、同一デバイスを用いた正確かつ高感度な定量的な検査が可能になり、本感染症による死亡者を減らすだけでなく、感染拡大や薬剤耐性菌の出現の防止に大きく貢献できると期待される。