研究課題
基盤研究(C)
本研究では、3日間で実施可能な多剤耐性結核治療薬に対する薬剤感受性試験法を開発する。申請者は、結核菌が大量に分泌するMPT64タンパクが、発育を鋭敏に捉える分子マーカーになりうることを見出した。さらにMPT64の超高感度定量系を確立している。本研究では、これらの技術を多剤耐性結核治療薬の薬剤感受性試験法に応用し、臨床分離株を用いた研究開発を実施する。本薬剤感受性試験法が確立されれば、多剤耐性結核患者に対する適切な治療を、従来(1-2ヶ月)よりも遥かに早く(3日)、開始できるようになる。その結果、治療成功率を向上させると共に、耐性結核菌の発生と蔓延予防にも貢献できる。