研究課題
基盤研究(C)
申請者は、長鎖非コードRNA遺伝子の1つlincRNA-p21の解析を通して、細胞周期遺伝子p21の高発現により糖尿病を発症するマウスを見出した。このマウスでは膵β細胞の減少(α細胞への分化転換)が起こっており、離乳後から緩やかに随時血糖値が上昇する。 興味深いことに、p21の発現量が高いマウスほど早く高血糖に至ることが判明した。 そこで、p21の発現量が高いほど発症リスクが高く、種々のストレスによって起こるp21の高発現がβ細胞脆弱性の根幹ではないかと考えた。本研究では、p21の発現量と糖尿病発症リスクの関連を明らかにし、p21高発現による糖尿病発症機序を解明することを目的とする。