研究課題
基盤研究(C)
「高ショ糖が宿主の腸管免疫の恒常性を破綻させる」という概念は新規性・独自性が高く2022年Cell誌にアクセプトされた。従来、腸内環境を制御する食事成分といえば「高脂肪」と「食物繊維」の2つが中心であったが、ショ糖(果糖)に関しては不明であった。センシング機構である免疫細胞と腸管上皮細胞の果糖輸送体GLUT5をはじめ、その分子メカニズムを解明する事は、糖尿病発症予防のための新しい治療標的の提唱につながり創造性が高い。肥満糖尿病の上流機序を解明し「糖尿病を管理する時代から糖尿病を発症させない時代にする」という着眼点は、挑戦的かつ社会的インパクトが大きいと自負している。