研究課題
基盤研究(C)
脂肪組織から分泌されるレプチンは、脳内に送達されて視床下部に存在するレプチン応答性ニューロン群に作用し、エネルギー恒常性維持に重要な役割を果たす。脳内へのレプチン送達経路には、血液脳関門を持たない部位 (正中隆起) からの拡散のほかに血液脳関門や脳室上衣細胞を介した選択的な輸送システムが存在する。これらの部位にはヘパラン硫酸 (Heparan Sulfate,HS)が豊富に発現している。HS はその多様な構造を利用して細胞表面で様々な分子と選択的に結合し、エンドサイトーシスやトランスサイトーシスのプロセスに影響することから、本研究では視床下部HSがレプチン送達に及ぼす影響を調べる。