研究課題
基盤研究(C)
肝インスリン作用低下はインスリン抵抗性や2型糖尿病の基盤となるが、これをヒトで非侵襲的・迅速に評価する方法は存在しない。研究代表者は、誘導性肝臓選択的インスリン受容体欠損(iLIRKO)マウスを独自に作製し、マウスでの13C-glucose呼気試験(13C-GBT)にも世界で初めて成功した。iLIRKOマウスに13C-GBTを実施したところ、肝インスリン作用の低下が全身のブドウ糖酸化を増加させるという、予想外の興味深い結果が得られた。本研究では、なぜ肝インスリン作用低下でブドウ糖酸化増大が生じるかを解明し、肝インスリン抵抗性の病態や肥満・2型糖尿病の発症機序の解明を進める。