研究課題
基盤研究(C)
GLP-1関連薬は、グルコース依存性インスリン分泌などの優れた性質から糖尿病治療を刷新してきた。さらに膵β細胞の機能障害に対してもGLP-1関連薬の有効性が示唆されており、臨床的意義は極めて大きいが、そのメカニズムには不明な点が多く、期待の域を出ていない。本研究では、「CD38/TRPM2を介した多彩な膵β細胞GLP-1作用」仮説の立証を行う。本研究は、β細胞機能のホルモン性調節の中核をなすGLP-1作用の詳細な分子メカニズムを解明するものであり、糖代謝の学術理解を深めるとともに、糖尿病学の進展に大きく貢献するものである。