研究課題
基盤研究(C)
オートファジーは細胞内栄養が欠乏した際や薬剤に曝された際になどに誘導される現象である。オートファジーの抑制により、抗癌剤の抗腫瘍効果が増強される可能性がある。本研究では甲状腺未分化癌(ATC)に対して以下の研究を行う。①オートファジー阻害薬が、レンバチニブの効果を増強するかATC細胞株を用いて評価する。②腫瘍の薬剤抵抗性に関わる微小環境のin vitroモデルとして細胞混合スフェロイドを作製しする。③がん細胞内に生じる形態学的変化を、電子顕微鏡と蛍光顕微鏡を用いて評価する。これらの検討により、ATC細胞の生存におけるオートファジーの役割と、その際に生じる形態学的変化がより明らかとなる。