研究課題
基盤研究(C)
転移・再発乳癌は極めて難治性で、新規治療法の開発が望まれている。現在までに、実際に臨床で使われるプロテアソーム阻害剤とヒストン脱アセチル化酵素6阻害薬の組み合わせが、小胞体(ER)ストレスと活性酸素種(ROS)の産生を協調的に誘導し細胞死を導くことを明らかにした。しかし、両薬剤がどのような分子を起点としERストレスの増強とROS産生を引き起こすのか不明である。本研究では、ゲノムワイドのCRISPRスクリーニング法を用い、両薬剤併用によるERストレス増強とROS産生を介した細胞死の詳細な分子機構を明らかにすることで、新たな乳癌治療の開発へ繋げたい。